新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、「デング熱」がシンガポールで大流行しています。
なんとこのデング熱は蚊が媒介するデングウイルスによる感染症です。
コロナウイルスで密になる場所には行けないぶん、野外で楽しむ人も多いと思います。
そんな時に蚊によって死にかかわる病気になるかもしれないと思うと、私達は一体どこにいればいいのでしょうか・・・。
デング熱についてしっかり知識を持つことによって対応ができると思いますので、詳しく解説していきたいと思います。
デング熱の症状は?
インフルエンザに似た症状や経過が現れることが特徴で、38度~40度の高熱がでます。
その他、目の裏が痛むような頭痛、吐き気、嘔吐、関節痛、筋肉痛もあります。
そして、解熱して治りかけた頃に胸や胴体、背中や手足、顔面までも発疹が広がっていくのが特徴です。
多くの場合は1週間程度で自然回復しますが、まれに重篤化し命に関わることがありますので、必ず病院へ行くようにしましょう。
デング熱の潜伏期間は?
潜伏期間は蚊に刺されて3~7日程度(短くて2日、長くても15日)でコロナウイルスのように人から人へ直接感染することはありません。
ただし、感染者を刺した蚊に刺されると感染がどんどん広がります。
アフリカ、アメリカ、東地中海、東南アジア、西太平洋の熱帯・亜熱帯地域で多く見られる感染症です。
デング熱の日本感染者はいるの?
今年はまだ日本での感染者はいませんが、2016年には海外に旅行中にデング熱に感染したと思われる人が日本に帰国後に死亡するという事例もあります。
2014年や2019年にも国内で感染したと思われる例も発生しています。
今コロナウイルスで海外に行く人は少ないからと言って安心はできません。日本国内でもいつデングウイルスを持った蚊が現れるかわからないからです。
対処法としては、基本はやはり「蚊に刺されないようにする」ということ。
日本で外出する際には、虫除けスプレーを使うことをおすすめします。
まとめ
デング熱には感染予防ができるワクチンが存在しないため、いかに蚊に刺されないかが重要になります。
デング熱を持つ発生地域の蚊は通常屋内に生息し、戸棚やベッドの下、カーテンの裏、浴室などと言った暗くて涼しい場所に潜んでいます。
旅行などで訪れた場合にはこういった場所に、殺虫剤を散布しましょう。
蚊だからと侮らず、命にも関わることなので自分の身は自分で守るようにしてくださいね。